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好きすぎるあまり、単行本が出る前に感想書いちゃったり。
「MAGAZINE BE×BOY」 2006/10月号~2006/12月号 2007/2月号 2007/3月号
「第一幕」
和美×笙吾
歌舞伎の女形の笙吾とその従兄で若手の立役の和美のお話。
小さい頃から父に邪険にされていた笙吾。それでも、唯一歌舞伎をやっている時だけは、自分をみてもらえる。そう思い、友人も学校も遊びも全てを放り出して芸事に没頭していた。そんな笙吾に、和美だけはいつも側に居てくれた。それだけで、十分だ。今この手にあるものだけで十分だから…。どうかそれだけはこぼれ落ちないで。そう思う笙吾だったが、そんな笙吾が恐れる変化が…。
笙吾と和美大好きーーー!!
笙吾可愛いっ!こう、女っぽい可愛らしさではなく、純粋に可愛いくて好き。
和美はまさに理想の攻めのルックス!カッコイイ!!
そして二人のじゃれあいがたまらない!
笙吾の首に残った白粉を和美が拭いてあげるシーンとかかなり悶えます。
宗近さんも好みだわ。
北上先生の描く中年はどうしてこんなにカッコイイの?将宏叔父といい笙吾の父、生臣といい。
そして、和美の
「あいつが悪態ついてじゃれる相手は幼馴染の俺ぐらいだし」
「怒ったりスネたりおおいに素の部分見せてくれんのは俺だけです」
トカかなり萌える!和美の「自分だけには」な表現…!たまらん。
「第二幕」
舞台を終えた笙吾は将棋倒しにあい、足を怪我してしまう。しばらく稽古もダメだと言われ、来月公演がある笙吾は焦っていた。唯一父に振り向いてもらえる歌舞伎。それの役に穴を空けるだなんて…。慰める和美にもキツクあたってしまう。こんなことをしている間にも、父も誰も彼も和美さえも離れてしまう…。自分にはこれしかないのに。手を離して欲しくないのに。それでも、和美の手が少しずつ離されていく…。
そんな時、見舞いに来た将宏叔父から真実を聞く。笙吾の実の父は生臣)ではなく、将宏叔父だと。だから、自分はあんなにも父に冷たくされていたのだと思った笙吾。そして、その事実を知っていて黙っていた和美。自分の手は、最初から何とも繋がっていず、何も持っていなかったのだと……どん底に突き落とされる。
朝方、笙吾が目覚めると横に和美がっ!(ヤったという意味ではなく)
和美が笙吾を迎えに来たのですね。
しかも、なんと笙吾が無意識に和美の手を握って離さず、和美はそんな笙吾が「可愛いし離すのもかわいそうで」
萌えー!
悪態をつきながらも、未だ自分と手を握っている和美との関係がいつまでつづくのか…。と不安になってしまう笙吾。
そんな不安げな笙吾の感情が切ない!こういった、さりげない感情表現、不安さなどの感情描写が北上先生は凄い上手でっ!!大好き!!
そして、舞台で演じている「雛鳥」という役の激しいくも切ない恋愛感情を、和美を思い出してやっただなんて…っ!
そして、将宏叔父と生臣のこの二人…過去に絶対何かあったね。
また、将棋倒しにあった笙吾を姫抱きで連れてきた和美!超おいしい。
歌舞伎が出来ずに苛つく笙吾が切ない…そして、最後のシーンがまた切ない…。
「第三幕」
自分の出生の事実を知った笙吾。だから、父は親自分に冷たい態度をとったのだと。そして、和美も…『名家の御曹司で役者』である自分でなければ、価値が無いから…だから、黙っていたのだと…。ケガをしてつかいものにならなくなった今は、もう要らなくなった?だから手を離した?思い悩む笙吾に、和美は言葉をかけるが、笙吾はききいれようとしない。こんな自分だから、和美を留められないのだと…。
生臣が和美に笙吾の様子を聞きにきた時、将宏叔父も現れ、生臣はどうして笙吾に真実を言ったのかと攻め立てる。そんな二人の会話を聞いていた和美は、笙吾を不安にさせているのはどちらにも言えることだと。自分なら、笙吾の傍に一生いてやれる。
「笙吾は俺がもらいます」
切ない…事実を知った笙吾がちょっと自虐的になってる(;_;)
和美は、笙吾が思いっていたよりずっと不安を抱えていて、それに気付いてやれなかった自分に腹が立つと…そうだよね、誰よりも一番近くにいたのに…。
そして、「俺はなんだってしてやるのに」トキメくわ、和美。
しかし、怪我をした笙吾の所に仕事の依頼が。
こんな自分でも観てくれる人がいる。だから、和美が自分の手を離したままでもきっと…。
しかし、振り返ってもそこに和美はいない。「ちょっとやそっとじゃ離れない」そういっていたのに…。
和美じゃなきゃダメだと、隣に居てくれるならなんだってすると…。笙吾の切ない感情がまた、ナチュラルでリアルです(>_<)
本当に、こういう感情表現ができる北上先生は凄い!!
最後、泣いて和美を求める笙吾に萌え。
和美の「笙吾は俺がもらいます」に萌え。
だってこれ、父ズに宣言してんだから…
「娘さんを僕にください!!」的な発言ですよね?(それよりも強引なカンジだが)誰よりも笙吾を想ってる和美がマジでカッコイイです。
「第四幕」
これ以上笙吾を苦しめるなら、父からも歌舞伎からも引き剥がしてみせる。焦る生臣。それでも和美は「力ずくだって手元に置きます俺はずっとあいつが欲しかった」
本当は、笙吾が大切なのに、どう振る舞っていいか分からず、冷たい態度をとってるようにとられてしまった生臣。和美の言葉に、不安に思いながらも、「力ずく」に笙吾がなびくはずがないと…。将宏叔父も、「むかし俺がお前にしたようにただの力まかせじゃ拒まれて終わりだろう」しかし、今まで一番傍にいたのは和美だと。だから、笙吾が選ぶのは和美なのだと。
笙吾のもとを訪れた和美は、笙吾を抱きしめる。和美の腕の中で「おまえだけに居てほしくて」と訴える笙吾。そんな笙吾に、「俺だけを選んだらいい」「ずっとお前が欲しかった」「愛してる」笙吾は和美を選んだ。
和美のセリフにトキメかされっぱなしです。
ヤバイよっ!かなり悶えるよ!
「ずっとあいつが欲しかった」トカ…一体いつから…?みたいな。
そして、生臣も大変だったのですね…大切なのに、どう接したらいいのか…「愛してる」と言っていいのか…。オトンにも葛藤があったのですね。
そして、二人やっぱ昔何かあったのね…そこら辺詳しく…。
そして、笙吾を抱きしめる和美…最後の和美のセリフ…すべてかなり萌えるんですが!!笙吾!和美なら絶対幸せにしてくれるよ!と思っておりました。
「千秋楽」
ついにベッドイン!
しかし、腰帯を掴まれて戸惑う笙吾。
そんな笙吾に「待たない俺は十分待った」和美は本当にいつから笙吾をそういう風にみてたのかしら?
そして…エロス!!笙吾可愛い~。トキメく~互いに互いを求めてる感が凄く好き。
そして、情事後に和美が笙吾を抱きしめてるのがたまらん。
まだ父のことで思い悩む笙吾に、和美が本当のことを話す。
しかし、こんな時にしかもベッドでなんで他の男の話なんかしなきゃなんねんだよっ、て…和美意外と子供っぽいとこあったのね(;´д`)
でも、こういう独占欲強いの好きです。
「仕切り直しにもっぺん」とかいってるし(笑)
和美は、笙吾に歌舞伎も父も捨てなくていいという。
お前を悲しませたくない。
幸せにしてやりたい。
そんな和美の想いに笙吾は「愛してる」と…。
そして、最後…オトンキャラ変わってる!
なんか可愛いな~笙吾が大事でしょうがないかんじ。
将宏叔父の「新婚生活はどうなんだ」に対し笙吾は
「…新…?…何で?てゆか誰と」天然?和美を不敏に思う将宏叔父…。
そこへオトンがやって来て…キューンって!オトン息子にトキメイとるがな!
そしてにょきっと現れ、笙吾を連れていく和美。
(後ろで将宏叔父が宗近さんにこなかけてるように見えるのは気のせい?)
最後、笙吾の手を握り「離してやらない」という和美…。素敵だっ!!
なんというか、感情表現が本当にリアルというか、普段本当にこういったナチュラルな感情があると思うんですよ。それがすごいさりげなく描かれていて本当に凄いな~と思います。絵も凄い綺麗だし!
早く単行本が出てほしいなぁ~。
でも、若干抜け切れてないと言われる・・・。