過去BLについて語っていましたが、現在では唯の日々のつぶやきブログと化しています・・・。
2025/05月
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「黄金を抱いて翔べ」 高村薫
(※これはBLではありません)
あらすじ
銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。
あらすじを読む限り難しそうですが、一言で言うなら
幸田さん(男)とモモさん(男)のラブストーリーです。(違)
高村先生の作品は大体ホモが出てきます。でも、別に結ばれるとかいう話は無いですよね。
が、この作品はカップリング成立していますよ。
幸田×モモ。で。(私的に)
このお話は、普通に生活している人々(一部除く)が銀行から金塊を強奪するというお話です。
本当に、高村先生のお話は描写が細かくて、リアルです。
しかし、腐女子の目が付けるところは違います。
幸田さんはモテモテじゃないですか。
金塊強奪グループは(※文庫の解説より説明を拝借)
立案者の北川、実質的な主人公幸田、コンピューター・システムに詳しい野田、爆破工作のエキスパートであるモモ、エレベーター整備作業の経験のある岸口老人、そして北川の弟の春樹の六名。
メインは幸田×モモ。ですが、
北川の弟、春樹は何度となく幸田さんにセクハラしてるよね。
(※本文より抜粋)
P105
幸田は返事をしなかった。聞こえていたが、すでに目は閉じていた。春樹は、もう一度名前を呼んだ。それから、裸の肩に置いていた手を二、三度ゆっくりと上下させ、ぐずぐずと下ろした。
P197
春樹は、「バカ」という面で不機嫌に目を落とすと、いきなり幸田の胸倉をつかんで強く押した。四ストローク単気筒の立ち上がりみたいだった。幸田は、パレットの上に押し倒されるままになった。横たわると、溜まっていた泥が流れ落ちていくように楽になった。目を閉じると、青銅社が消え、薄汚い窓ガラスが消え、清涼な白銀の光が網膜を覆った。眩しく、涙がにじみそうに目が痛んだ。
「なぁ、春樹。ワルの中のワルになれよな。仲間なんか持たねぇやつ。浮世のしがらみなんて関係ねえやつ。砂漠みたいなやつ・・・」
「イカれてる」と春樹は笑った。春樹は幸田の腹に凍った手を入れていた。米粒みたいな乳首を探し当てると、それを指先でいじって、またクスクス笑った。雪原で、遠い光がはぜているような感じがした。春樹の一物はもう硬くなっていたが、やがてそれが噴き出し、流れ落ち、染みこんでいく砂漠に、自分が横たわっているのだと思うと、幸田はまた、涙がにじみそうになった。
他にも沢山ありますね。でも、P197を読んだ時にはちょっとビックリ。
でも、春樹が幸田さんを意識している文章や、幸田さんがそれに気が付いている文章もありましたしね。
そして、北川(春樹の兄)は幸田の理解者、というかもう「自分が一番幸田を知っている」といった感じです。
しかも、寝ている幸田を兄弟そろって視姦ですか?(違)
P177
幸田さんはよく寝るんだ、という春樹の声が聞こえた。何があっても、すやすや寝ちまうんだ・・・。
昔からさ、と北川の声が言った。学生の頃、こいつに座布団一枚渡しときゃ、いるのかいらないのか分からねぇっていうんで、有名だったんだ。
座布団?
半分に折って、枕にするのさ。
寝顔がすごく穏やかだ・・・。
ああ。ろくでもねえこと考えてやがるくせにな・・・。
この兄弟・・・。
でも、幸田さんの本命はモモさんなのです。
P292
「ああ。モモに何かあったら、事が済んだ後で、ジイちゃんには首を括ってもらう。モモに何かあったら、絶対に許さない。俺も生きていけない」
でもこれは北川に言った台詞なんですね。
生きていけないって・・・・。
でも、モモさん死んじゃいますからね・・・・(泣)
P336
「なあ、幸田。お前いつからモモと出来てたんだ」
「最近」
でも、このときはもうモモさんは死んでいて・・・(号泣)
一番最後の幸田さんの言葉がまた・・・・。
P351
そうだモモさん。俺はあんたと、神の国の話がしたいと思う。あんたとは、心の話がしたいと思う・・・。
が、何故か泣きそうになった。
P166で、
・・・幸田さん。北川さんから聞いた。あんたが聖書を持っているって。
あんたのことは、ほとんど何も知らない。でも、いつか、あんたとは神の話をしたいと思う。あんたとは、心の話をしたいと思う・・・・。
モモさーーん!!(泣)
そして、モモさんといえば
モモ子
P232
教えられた通りの二○三号室のドアを、いつも通りの方法で三回ノックし、二秒おいて二回ノックしたら、すぐにドアは内側から開いた。若い女の顔が覗いた。
思わず、「すみません」と頭を下げたが、二度目にその顔を見ながら、待てよと思った。
ツルンとした色白の顔に、すっきりとした切れ長の目が二つ。長いサラリとした髪を肩に垂らして、唇がほのかに赤いモモだった。
これでタートルネックのセーターが赤やピンクだったら泡を吹くところだったが、黒もなかなか艶めかしかった。とにかく、笑った。久しぶりに、腹が痛くなるほど笑った。モモは、悲しげな目で笑みを浮かべていた。そして一言、「今日から、モモ子だ」と言った。
それに対する幸田さん・・・・
以前:何が悲しくてこんなに冴えねえのか
女装後:ちょっとした京美人
幸田さん!?(汗)
この二人は、いわば同性愛者?ということになるんだと思われます。
そして、聖書における、「同性愛」と「神の国」とは
(※新約聖書、コリントの信徒への手紙一、6章9節~10節より抜粋)
正しくない者が神の国を受け継がないことを、知らないのですか。思い違いをしてはいけない。みだらな者、偶像を崇拝する者、姦通する者、男娼、男色をする者、泥棒、強欲な者、酒におぼれる者、人を悪く言う物、人の物を奪う者は、決して神の国を受け継ぐことができません。
高村先生は、ICU卒なので、やはりここら辺を意識して「同性愛」というか「男同士の恋愛」について書かれているのではと思いました。(でも、趣味じゃないのかな?)
でも、この「黄金を抱いて翔べ」ではこの文が凄く関係していると思いました。
幸田さん(男)とモモさん(男)のラブストーリーです。(違)
高村先生の作品は大体ホモが出てきます。でも、別に結ばれるとかいう話は無いですよね。
が、この作品はカップリング成立していますよ。
幸田×モモ。で。(私的に)
このお話は、普通に生活している人々(一部除く)が銀行から金塊を強奪するというお話です。
本当に、高村先生のお話は描写が細かくて、リアルです。
しかし、腐女子の目が付けるところは違います。
幸田さんはモテモテじゃないですか。
金塊強奪グループは(※文庫の解説より説明を拝借)
立案者の北川、実質的な主人公幸田、コンピューター・システムに詳しい野田、爆破工作のエキスパートであるモモ、エレベーター整備作業の経験のある岸口老人、そして北川の弟の春樹の六名。
メインは幸田×モモ。ですが、
北川の弟、春樹は何度となく幸田さんにセクハラしてるよね。
(※本文より抜粋)
P105
幸田は返事をしなかった。聞こえていたが、すでに目は閉じていた。春樹は、もう一度名前を呼んだ。それから、裸の肩に置いていた手を二、三度ゆっくりと上下させ、ぐずぐずと下ろした。
P197
春樹は、「バカ」という面で不機嫌に目を落とすと、いきなり幸田の胸倉をつかんで強く押した。四ストローク単気筒の立ち上がりみたいだった。幸田は、パレットの上に押し倒されるままになった。横たわると、溜まっていた泥が流れ落ちていくように楽になった。目を閉じると、青銅社が消え、薄汚い窓ガラスが消え、清涼な白銀の光が網膜を覆った。眩しく、涙がにじみそうに目が痛んだ。
「なぁ、春樹。ワルの中のワルになれよな。仲間なんか持たねぇやつ。浮世のしがらみなんて関係ねえやつ。砂漠みたいなやつ・・・」
「イカれてる」と春樹は笑った。春樹は幸田の腹に凍った手を入れていた。米粒みたいな乳首を探し当てると、それを指先でいじって、またクスクス笑った。雪原で、遠い光がはぜているような感じがした。春樹の一物はもう硬くなっていたが、やがてそれが噴き出し、流れ落ち、染みこんでいく砂漠に、自分が横たわっているのだと思うと、幸田はまた、涙がにじみそうになった。
他にも沢山ありますね。でも、P197を読んだ時にはちょっとビックリ。
でも、春樹が幸田さんを意識している文章や、幸田さんがそれに気が付いている文章もありましたしね。
そして、北川(春樹の兄)は幸田の理解者、というかもう「自分が一番幸田を知っている」といった感じです。
しかも、寝ている幸田を兄弟そろって視姦ですか?(違)
P177
幸田さんはよく寝るんだ、という春樹の声が聞こえた。何があっても、すやすや寝ちまうんだ・・・。
昔からさ、と北川の声が言った。学生の頃、こいつに座布団一枚渡しときゃ、いるのかいらないのか分からねぇっていうんで、有名だったんだ。
座布団?
半分に折って、枕にするのさ。
寝顔がすごく穏やかだ・・・。
ああ。ろくでもねえこと考えてやがるくせにな・・・。
この兄弟・・・。
でも、幸田さんの本命はモモさんなのです。
P292
「ああ。モモに何かあったら、事が済んだ後で、ジイちゃんには首を括ってもらう。モモに何かあったら、絶対に許さない。俺も生きていけない」
でもこれは北川に言った台詞なんですね。
生きていけないって・・・・。
でも、モモさん死んじゃいますからね・・・・(泣)
P336
「なあ、幸田。お前いつからモモと出来てたんだ」
「最近」
でも、このときはもうモモさんは死んでいて・・・(号泣)
一番最後の幸田さんの言葉がまた・・・・。
P351
そうだモモさん。俺はあんたと、神の国の話がしたいと思う。あんたとは、心の話がしたいと思う・・・。
が、何故か泣きそうになった。
P166で、
・・・幸田さん。北川さんから聞いた。あんたが聖書を持っているって。
あんたのことは、ほとんど何も知らない。でも、いつか、あんたとは神の話をしたいと思う。あんたとは、心の話をしたいと思う・・・・。
モモさーーん!!(泣)
そして、モモさんといえば
モモ子
P232
教えられた通りの二○三号室のドアを、いつも通りの方法で三回ノックし、二秒おいて二回ノックしたら、すぐにドアは内側から開いた。若い女の顔が覗いた。
思わず、「すみません」と頭を下げたが、二度目にその顔を見ながら、待てよと思った。
ツルンとした色白の顔に、すっきりとした切れ長の目が二つ。長いサラリとした髪を肩に垂らして、唇がほのかに赤いモモだった。
これでタートルネックのセーターが赤やピンクだったら泡を吹くところだったが、黒もなかなか艶めかしかった。とにかく、笑った。久しぶりに、腹が痛くなるほど笑った。モモは、悲しげな目で笑みを浮かべていた。そして一言、「今日から、モモ子だ」と言った。
それに対する幸田さん・・・・
以前:何が悲しくてこんなに冴えねえのか
女装後:ちょっとした京美人
幸田さん!?(汗)
この二人は、いわば同性愛者?ということになるんだと思われます。
そして、聖書における、「同性愛」と「神の国」とは
(※新約聖書、コリントの信徒への手紙一、6章9節~10節より抜粋)
正しくない者が神の国を受け継がないことを、知らないのですか。思い違いをしてはいけない。みだらな者、偶像を崇拝する者、姦通する者、男娼、男色をする者、泥棒、強欲な者、酒におぼれる者、人を悪く言う物、人の物を奪う者は、決して神の国を受け継ぐことができません。
高村先生は、ICU卒なので、やはりここら辺を意識して「同性愛」というか「男同士の恋愛」について書かれているのではと思いました。(でも、趣味じゃないのかな?)
でも、この「黄金を抱いて翔べ」ではこの文が凄く関係していると思いました。
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プロフィール
HN:
浅田
性別:
女性
自己紹介:
最近脱ヲタ気味の元BL大好きな100%腐女子で(^ω^;)
でも、若干抜け切れてないと言われる・・・。
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