科学室の王子

「科学室の王子」　桜賀めい

あらすじ
学級委員長の赤井は、美形なのに「奇人」の汚名がついている科学部の犬塚と「仲良くする」ことを担任から頼まれてしまった。
しかし犬塚の脳内では、「仲良く」が「恋人」に変換！
好きでもないのに強引にお付き合いが始まってしまった・・・！？
ヘタレ攻、お世話係etc.ちょっとエッチな青春Boy'sラヴ短編集☆
描き下ろし３０p付き

久しぶりにこう、「BL」ってカンジの作品を読んだ気がしました。（何）
ほのぼの学園BLでした。
でも、私のお気に入りは「年下の男」タイトルどおり、年下攻めです。
最近何かと潤（攻）が気になる雅（受）が、自分が潤を変な目で見てしまっていることで潤を裏切っているように思えて、潤に「しばらく会わない」と言い出します。
しかし、それはすべて潤の策略（笑）
「目につく所に置かれた医学書や成績表　雅さんの背じゃ届かない位置に並んだ雅さん好みの本」
医学書や成績表は、潤が頑張っているといるアピール。
そして、潤はあえて雅が好きな本を雅の背では届かないような高い位置に置いて、その本を取ってあげることにより雅に触れる口実を作ったのです。
策略家・・。
雅が小さい頃から好きだった潤はそうやってあれこれと罠をはっていたわけですね。
特に、潤が小さい頃『雨の日は暗くて寂しい』と言ったので雅は雨の日は潤に会いにくるようにしていました。
しかし、それも策略。
雅が自分に会いに来てくれるようにするための。
なんて恐ろしい子供・・。
年下攻め萌え。潤の策略っぷりがまたよかったです。